ヘルニコアの続き

いち さん • 2019年 9月 4日
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前の記事はこちらです。

https://sakura-kai.org/html/node/239

 

重度の椎間板ヘルニアで2ヶ月入院していた中、大きな病院に転院して「新薬ヘルニコア」の注射を受けることにしました。

自分は受けたことがないのでわからないのですが、おそらくは「神経根ブロック注射」と処置の手順は同じなのだと思います。注射の中の薬剤が違うだけなのかも?

ただ、新薬だけあって、ヘルニコアの注射の体験談というのはネット上にもかなり少ないため、体験談を記録したいと思います。

 

処置日当日。

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えーと、まず病室で手術着に着替えます。んで点滴が入ります。

点滴は電解質とかでまあ昼飯が食えないのでその代わりの栄養らしい。今は点滴も針じゃなくて管なので、一度入ってしまえは動いても痛くない。で、ストレッチャーに乗せられいざx線室にGO。

寝ながらでかい病院内を移動したの初めてです僕。

エレベーターはストレッチャー専用のやつだったと思う。他に誰も乗ってなくてやたらひろかったので。途中で何やら点滴が届いてないとかでエレベーター前で待たされました。看護師さんと話したら、この病棟ではヘルニコアは初めてらしい。一抹の不安。でもここまできたらやってもらうしかない。

 

点滴が届いたようで移動を再開。エレベーターで1階に行き、処置を行うx線の部屋に到着。ストレッチャーからレントゲン撮るベッドに移動。仰々しいレントゲンの機械の下に横たわる。

左足に何か装着されて、何だろうと思いつつ看護師さんや臨床検査技師さん(全員手術着)の会話を聞いてたら、何やら左足のものがぎゅーっと締め付けられていく。

 

あ、血圧計か、と気付くと、間もなく先生登場。緑の手術着。うつ伏せになって上着をまくられ、パンツも半分くらい下ろされて腰を露出。薬のアレルギーはないかと念押しで聞かれる。ないと言う。消毒します、冷たいよと言われ何か腰にハケのようなもので塗られる。多分あの医療ドラマで見る茶色い液体(見えなかったので違うかも)

 

消毒が終わったら、真横になったり斜めになったりと、これからする姿勢の確認。何度か動いてもらうかできるかと。腰や足は若干痛んだけど、がまんすればできると言う。多分x線でその姿勢をすることで患部を色んな角度で見つつ、針を椎間板に刺すんだと思う。

 

x線のカメラを動かすんじゃなくて患者の方を動かすんだと思ってちょっとびっくりする。これ動けない人はどうするんだろ…なんか多分方法はあるんだろうけど。で、「さーて何からしようかな〜」という先生の少し浮かれた声を聞きつつ局部麻酔開始。

 

少し痛いですよ、という通り割と強めの痛みに身体が反応してピクッと動く。そこから何度か段階的に鋭い痛みが訪れて、腰に麻酔が入っていくのを感じる。「これは表面の麻酔なので、中までは効きません。だから中まで入った時ちょっと痛いかもしれない」と言われる。

 

そこから今度は「ではブロック行きますね」と言われ、すぐに多分別の針を刺されたと思うんだけど、麻酔が優秀で痛みは全く感じない。ただひたすらゴリゴリと腰の背骨の右横のあたりから何かが進んでいく感覚を感じる。ゴリゴリが結構長い。多分数秒だったんだろうけど、痛みがない代わりに別の感覚が鋭くなってるのかもで、ゴリゴリ探りながら掘られる感覚が続く。

 

で、「じゃあちょっと真横になってみて」と、先程練習した姿勢を要求される。針刺さったまま動けと 笑笑 まあ針は痛くないので、もたもたと動いて、真横になる。多分その都度先生は針の位置をx線で確認。針を動かされまた姿勢変更。

 

真横、うつ伏せ、膝を支えに斜め、また真横を2回くらい繰り返しポーズを変えていく。その都度針の位置を確認調整してたんだと思う。先生が「よし」と呟く。入りましたか?、と聞いたらうん入った。先生はやはり嬉しそう

 

先生は「じゃ、これから薬剤を注入していきます。多分椎間板が一時的に腫れた状態になるから、神経に触って痛みが出るかもしれない」というので、こちらも痛みを覚悟して身構える。痛むよ、と言われる時って、どんな痛みを想像します?

僕は先程の麻酔があったせいで、針で突き刺すような痛みを想像したんですけど、先生がじゃあ入れていくねー、と言った直後に訪れた痛みは、想像と全然違った衝撃でした。なんと言えばいいのか、もうね、痛みより先に身体が飛び跳ねたの 笑笑 インパクト!というのが適切かも。頭の中のルー大柴が叫ぶ感じ

 

アニメでトムとジェリーのトムが痛みに飛び上がるのがあるけど、本当に物理的に飛び跳ねるんだなって。身体が跳ねた直後に、ヘルニアの人は知ってるでしょうけど、痛みの種類は例のあの独特な神経痛の痛みです。その痛みの束をピンポン玉くらいの大きさに凝縮して、バットにくくりつけてフルスイングで殴られた感じです。でも瞬間的な痛みで、後に続かなかったのが救いでした。僕の飛び跳ね方に先生もちょっとビビってた。痛かった?と聞かれたので痛かったけど大丈夫です、とだけ答えた。20秒程度でその痛みの余韻も小さくなって、あとは違和感程度の痛みに落ち着いていった。

 

針を抜くねー、と言われてもうなすがままになってたが、どうやらこれで終わったらしく、先生が消毒液を拭いてくれた。これで良くなればいいね、気持ち悪くなったり身体が痒くなったりしたらすぐ教えてね。とのこと。事前に同意書を書いたけど、人によってはアナフィラキシーショックが出るらしい

 

服を直してもらってまたストレッチャーに乗せられ移動。病室に戻り歩けるようになったら歩いていいと言われました。時間は正味40分くらい。ヘルニコアをこれから受ける人に言いたいのは、とりあえず薬剤投与の時だけは例の痛みが瞬間的にある可能性があるけど、それ以外は特に怖いことはありません。

あとは今回入れた薬剤が、1週間から2週間程度で飛び出た椎間板を縮小して神経の圧迫を小さくしてくれれば、晴れて日常生活に戻れるという感じでした。

 

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このあと、2週間程度で痛みが段階的に収まっていきました。

注射を受けてから最終的に3週間で退院できた。

 

驚いたのは、リハビリでヘルニアの回復状況のテストをするんですけど、仰向けになった状態で片足を上げるやつ、10度も上がらなかったものが注射を受けてから2週間程度で、30度、60度とどんどん上がるようになったこと。

僕はこの注射が効くタイプの体だったということになります。(効かない人は全然効かないらしい…恐ろしい)

 

ただ、この注射は一度受けたら二度と受けることができないのですけど、なんと僕の背中にもう一つのヘルニアが潜んでいた(いやこのあと発生するのかな・・・)ことはこのときの僕は知らない。。。

椎間板ヘルニア