大病院だから出来る医療と大病院だから出来ない医療②

宇都宮 和紫(♂) • 2020年 11月 29日
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 余命宣告までの経緯はひと段落しました。
 次は自宅療養から母が亡くなるまでの経緯を綴っていきたいと思うのですが、その前にセカンドオピニオンやらネット、書籍などで知った情報などを私なりにまとめてみました。
 ただ、これはその情報を元にした、あくまでも私の私見です。
 もしかしたら、間違えている部分もあるかもしれませんし、多少の偏りもあると思います。
 なので、間違えている部分などありましたら、ご指摘頂けると幸いです。

 

 

 大病院だから出来る医療と大病院だから出来ない医療②

 

 続いて、もう一つ。
 大病院だからこそ出来ない治療の代表的なモノとして、代替え治療や補完治療などの自由診療と呼ばれるモノがあります。

 

 自由診療とは、いわゆる厚労省の認可の降りていない医療行為の事。

 認可の降りていない医療と言うと、何か胡散臭く感じますし、実際インターネットなどで調べると、かなり胡散臭い代替え治療が溢れていました。
 なので、こういった詐欺まがいの診療には騙されないように注意が必要です。

 

 そして、自由診療とは保険制度が適応されず、全額自己負担になるので、かなりの高額になる場合があります。
 しかも、その医療費は病院側が勝手に決められるそうです。
 それゆえ、中には厚労省の認可が降り、保険治療が行える治療であるにもかかわらず、自由診療と称して高額な料金を設定しているようなクリニックもありました。

 

 しかしです。必ずしも、自由診療の全てが胡散臭いというモノという訳ではありません。
 例えば、有名な所で言えば、歯のインプラント治療や目のレーシック手術も自由診療ですし、美容外科のCMでよく聞く「保険適応外です」というフレーズの治療も自由診療の事です。

 

 そもそも、自由診療――代替え治療の多くは、まだ未承認であるけど、近い内に承認されるであろう最先端の医療や、海外などではすでに承認済、もしくは一定の効果と安全性が確認されている医療なのです。

 

 とはいえ、手術、抗がん剤、放射線の三大標準治療を掲げる大病院の医師は、代替え治療に対して否定的。いえ、それどころか、敵視する医師もいるそうです。

 当然、標準治療で一定の成果を出して来たというプライドもあるのでしょう。
 しかし、そういった医師に限って、代替え治療について何も知らず、科学的根拠もなく否定しているケースが多いそうです。

 

 事実、母の主治医の先生に、代替え治療の話を切り出したところ、
「やるのは自由ですけど、効果は期待出来ないと思いますよ。だいたい、本当に効果の出る治療法であるなら、国が承認して認可が降りているはずだから」
 と、言われました。

 

 本当に効果の出る治療法であるなら、国が承認している――

 

 確かに正論に聞こえますが、実は全く正論ではありません。

 例えば話をしますと、今現在、癌治療の中で注目を集めている治療法に、「高濃度ビタミンC」という治療法があります。

 

 元々は、1970年代に発表されたかなり昔の薬で、当時はあまり注目されなかった薬でした。
 しかし、それが近年――2005年に、その薬を高濃度で点滴に混ぜ投与すると、癌に対して劇的な効果が得られる上、副作用がほとんど出ないという論文が発表され、一躍注目の的となったのです。

 そして現在、アメリカでは五つの研究機関で臨床試験が行われ、公的機関からも研究資金が出ています。

 更に、そのアメリカでは、すでに一万人を超える医師がこの高濃度ビタミンCを癌治療に使用しており、この医療法を確立したクリニックでは大学の医学部と提携し、数万件の以上の医療実績を出しています。

 

 それに対して日本はと言うと、この高濃度ビタミンCを癌治療に使用している医師は約300人ほど。
 そして、正式に臨床実験をしている機関は、わたしの調べた限りではゼロでした。

 

 なぜ、アメリカと日本で、ここまで違うのか?

 まずアメリカは、早い段階から三大標準医療に限界を感じ、90年代には国が中心となって、代替え治療の研究に取り込んできました。
 その結果、米議会ガン問題調査委員会からは、
「三大標準医療よりも、代替え治療の方が末期ガン患者を多く救っている」
 という、報告書も出ています。

 

 対して日本はというと、代替え治療を研究するよりも三大標準医療を更に研究し、その効果の向上を目指す研究を中心する道を選びました。

 

 革新的なアメリカと保守的な日本……
 どちらが良いと感じるかは、その人次第だと思いますし、どちらにも一長一短はあると思います。

 しかし、この高濃度ビタミンCに限って言えば、元となる薬が70年代の物という事で、すでに薬としての特許が切れているのです。

 

 厚労省の認可を通すには、長い年月(9~17年ほど)がかかる上、膨大な臨床データ、研究データを揃えなくてはなりません。
 そして、その研究には、数百億円という資金が必要なのです。

 

 当然、特許の切れた薬に対して、それだけの資金や労力をかけて研究しても、リターンはほとんど見込めません。
 製薬会社とはいえ、そこはやはり企業です。
 リターンの見込めない研究に、資金を投入する事はしないでしょう。

 

 なので、アメリカでどれだけ良い結果が出ても、日本で認可が降りる可能性は極めて低いです。
 そして、認可が降りないという事は保険診療が適応されず、大きな病院で高濃度ビタミンC治療を取り入れる事は、これから先もまずないという事になります。

 

 

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