余命宣告までの経緯③ 方針

宇都宮 和紫(♂) • 2020年 11月 22日
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これは母が余命を宣告された日より、わたしが母の闘病生活を思い出しながら、家族としての思いや気持ちを綴った闘病記です。
 
しかし、当然にして家族としての気持ち――わたしの気持ちというはコチラ側から見た一方的なもの。
 医療関係者から見れば、現場を知らない人間の|戯言《たわごと》でしかないのかもしれません。

もし医療に詳しい方、または同じ様な経験をされたご家族の方々から、何かしらのお言葉を頂けたら幸いです。

 

 

  余命宣告までの経緯③ 方針

 

 ガン治療の三本柱。手術、抗がん剤治療、放射線治療。
 ちょっと癌について調べれば、よく目にする言葉である。

 外科を担当する主治医の先生からも、やはり同じ事を言われた。

 そう、癌治療はいくつもの選択肢があり、これが最初の選択だ。

 方針としては、このまま手術で摘出するか、抗がん剤で癌を小さくして手術をするかの二つが現実的だと言う。

 一日でも早く治して退院したい母は、早く手術をする事を望んでいた。

 特に、早期発見のステージ1。

 そして、
「71歳は、ウチに入院している人の中では若い方だし、体力もあるから、手術に十分耐えられと思います」
 と言う、担当医の言葉。

 それらのせいもあり、母はまるで盲腸を執るくらいの気楽さだ。

 確かに、飲食業で普通に働いていた母は、歳のわりに元気で体力もある。
 ただ、母は知らないのだ。いや、わたしが知らせていないのだ。
 膵臓癌の手術は癌の中でも難しい手術で、手術中に命を落すケースもあると言う事を……

 わたしとしては、抗がん剤で小さくしてからの手術。もしくは、リスクの少ない放射線による治療が良かったと思う。
 特に、この病院にはリニアックという、最新の放射線治療設備があるのだ。

 しかし、その話をした時、主治医の先生から「膵臓への放射線治療は出来ない」と断言されてしまった。

 その言葉に、
 え? なんで……? と言う疑問が、頭の中を渦巻いた。

 ネットの情報でしかないけど、膵臓癌へのリニアックによる放射線治療の話はたくさんあった。

 リニアックがダメなら、少し離れたところにはトモセラピーやサイバーナイフという更に最新鋭の放射線医療設備を導入している病院もある。

 そう、ここが選択肢だったのだ。

 トモセラピーやサイバーナイフを導入している病院へのセカンドピニオンという選択肢が……

 しかし、必要以上に母を不安がらせたくない事。総合的にはこの病院の設備の方が良いという事。
 そして、多くの医者がおり、一つの治療に対して各分野の先生達が集まって話し合い、方針を決めていくというやり方。
 何より、セカンドピニオンで、担当医との関係が悪くなるのではという思い。

 そんな、わたしの葛藤の中で、結局は母の要望通りに手術での切除をするという方針に決まった。

 

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